2003年10月1日
各位
カルナバイオサイエンス株式会社
代表取締役社長 吉野 公一郎
カルナバイオサイエンス(株)営業開始のお知らせ
カルナバイオサイエンス株式会社(兵庫県神戸市中央区・社長 吉野 公一郎)は、細胞内外のシグナル伝達の制御に関与するプロテインキナーゼ及びそれらを制御する分子を標的とした創薬を行うために必要な技術、知識及び材料を製薬企業に提供するとともに、自ら創薬を開発を行うバイオベンチャー企業として営業を開始いたしましたので、お知らせいたします。
記
1.カルナバイオサイエンス社の概要
1)商号 | カルナバイオサイエンス株式会社 Carna Biosciences, Inc. |
2)設立年月日 | 2003年(平成15年)4月10日 |
3)本店所在地 | 〒650−0047 兵庫県神戸市中央区港島南町5丁目5番2号 |
4)代表者氏名 | 代表取締役 吉野 公一郎 |
5)資本金 | 1億4、670万円 (2003年9月29日第三者割当による増資を実施しました。) |
6)株主 | 経営陣・顧問 従業員 CSKファイナンス株式会社 バイオ・サイト・インキュベーション一号投資事業有限責任組合 株式会社免疫生物研究所 日本オルガノン株式会社 八洲州薬品株式会社 四国八洲薬品株式会社 ワイドエリアトータルソリューション株式会社 |
7)事業内容 | 創薬支援:プロテインキナーゼHTSシステムの構築及び化合物のプロテインキナーゼに対する阻害作用の網羅的解析 創薬ターゲット:プロテインキナーゼ及び上皮増殖因子(EGF)のシグナル伝達を制御する分子からの創薬ターゲットの提供及びそれを標的にした創薬 |
8)営業開始 | 2003年10月1日 |
2.事業内容
カルナバイオサイエンス社は、細胞内、細胞間のシグナル伝達の制御に関与するプロテインキナーゼ及びそれらを制御する分子を標的とした創薬を行うために必要な技術、知識及び材料を製薬企業に提供するとともに、自ら創薬を行うことによりに、医療の革新的な発展に貢献することを目指しております。多くの疾患は、細胞の増殖、分化及び機能の異常に起因すると考えられており、それらの制御に重要な役割を果たしているプロテインキナーゼ及びそれらに関連する分子は、重要な創薬ターゲットになると期待されています。
1) プロテインキナーゼを標的にした創薬支援
カルナバイオサイエンス社は、プロテインキナーゼを標的にした化合物のスクリーニングに対して、ホモジニアスで非RIのHTSシステムを顧客の保有するHTSシステムに最適なプラットフォームで提供します。さらに、プロテインキナーゼに対する化合物の阻害作用を網羅的に解析して化合物の選択性を明らかにし、その結果を提供します。これらの創薬支援により、製薬企業の創薬スピードを革新的に引き上げます。
2) プロテインキナーゼ創薬ターゲット
カルナバイオサイエンス社は、ゲノム情報から全てのプロテインキナーゼ遺伝子の情報を抽出することに成功しました。この中から既に報告されている518個の遺伝子のほかに、41個の新規遺伝子と136個の変異体を新たに見出しました。その未知の機能を抗体、RNAiや遺伝子改変動物を用いて明らかにします。これらの機能解析は自社だけでなく、大学や研究機関との連携で実施し、疾患との関連を明らかにしたプロテインキナーゼを創薬ターゲットとして提供します。
3) EGF創薬ターゲット
EGFファミリー分子は、細胞間シグナル伝達に重要な役割を果たしており、がんをはじめ多くの疾患に関与しています。カルナバイオサイエンス社は、このEGFファミリー分子の遊離を抑制するメタロプロテアーゼの阻害薬の研究開発を行っています。また、大学との共同研究でEGFファミリー分子の細胞内シグナル伝達について、新しい転写調節機構を見出しました。これらの調節機構の中から、革新的で新規な創薬ターゲットを発掘して提供します。
以上
このリリースに関するお問い合わせ先
カルナバイオサイエンス株式会社
〒650−0047 兵庫県神戸市中央区港島南町5丁目5番2号 KIBC511
TEL: 078−302−7039 (リリース担当:重田 恭子)
電子メール: info@carnabio.com
URL: www.carnabio.com
この発表は、重工業記者クラブ、本町記者会、神戸経済記者クラブ、神戸市政記者クラブにおいてなされました。