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抗体-抗原複合体 結晶化・構造解析サービス & 高分解能エピトープマッピング

高分解能エピトープマッピングとは、抗体と抗原の結合様式を、原子レベルの3D(三次元)構造として決定し、エピトープ・パラトープ(抗原結合部位)・相互作用・構造変化までを包括的に理解する解析手法です。X線結晶化を用いたエピトープマッピングでは、抗体−抗原複合体の結晶構造を解析することで、抗原上の結合部位を原子レベルで正確に特定します。この手法は、治療用抗体開発、ワクチン設計・抗原設計(親和性の改善・成熟化)、ADC開発、抗体ヒト化、バイオシミラーの高次構造(HOS)比較性評価、知的財産(IP)・特許戦略などと、創薬・ワクチン・診断・知財のあらゆる分野で不可欠です。

立体構造エピトープとは?

エピトープとは、抗体が結合する抗原上の部位(抗原決定基)で、エピトープのタイプによって異なるエピトープマッピング手法が用いられます。ほとんどの抗体‐抗原複合体では、短い連続したアミノ酸配列から構成されるリニア(線状)エピトープではなく、立体構造エピトープ(コンフォメーショナルエピトープ)が関与しています。一次配列上では離れた位置にある抗原ポリペプチドのアミノ酸残基が、タンパク質の折りたたみによって空間的に近接し、ひとつの抗体結合部位、すなわち立体構造エピトープを形成します。これは一般に3Dエピトープと呼ばれます。
実際の抗体結合は、抗原が自然な立体構造をとった状態で起こり、抗体認識にはタンパク質が本来の立体構造を保っていることが不可欠です。

3Dエピトープマッピング

3Dエピトープマッピングは、抗体が抗原をどのように認識しているかを原子レベルで明らかにする解析手法で、特に、立体構造エピトープの解析において高い有効性を発揮します。HDX‑MSやアラニンスキャニングといった間接的な手法とは異なり、抗体と抗原の相互作用を原子レベルで高精度に定義することができ、結合様式の詳細だけでなく、CDR(complementarity-determining region)ループの動きやフレームワーク領域(FR)の変形、Fab全体の再配置など立体構造の変化や、Fc領域への潜在的なアロステリック効果の理解にもつながります。

X線結晶構造解析を専門とするSARomicsでは、皆様の効率的かつ信頼性の高い抗体特性解析を支援するための抗体–抗原の3D構造解析および3Dエピトープマッピングサービスを提供しています。ターゲットリストに含まれる細胞外タンパク質については、対応抗体との共結晶化に速やかに着手できることから、抗体–抗原共結晶構造解析および3Dエピトープマッピングを、迅速かつご利用いただきやすい価格で実施可能です。

プロジェクトマイルストーン例
  1. Start-up (CDAやプロジェクトに関する契約書締結、必要に応じて事前打ち合わせ)
    (必要に応じて抗体および抗原の準備)
  2. 複合体の形成, サーマルシフトアッセイ技術などによる安定性の確認
  3. 初期結晶化スクリーニング
  4. 結晶化
  5. X線回析データ収集(MAX IVを含むシンクロトロン放射光)(月2回)
  6. データ処理及び立体構造解析
  7. エピトープの同定

プロジェクトから得られた結果はすべてお客様に帰属いたします。
ご依頼のターゲットについて、先ずはどのようなご提案が可能か調査を行い、お見積りをご提示させて頂きます。ご質問・ご相談については、こちらから、または info@sb.carnabio.com へお問い合わせください

SARomics社では、長年にわたり抗体および抗体―抗原複合体の構造解析と高解像度3Dエピトープマッピングに注力しています。機密性の高いプロジェクトとして多数の実績は非公開ですが、一流学術誌に発表されている成果の一部をこちらでご覧いただけます。

ケーススタディ:SARomicsがたずさわった抗体-抗原複合体 3D構造解析プロジェクト紹介

SARomics社
SARomics社について
スウェーデンのLund市にある最先端のバイオテッククラスター内に2006年生物物理学分野で実績と経験を積んだ研究者たちにより創設され、各メンバーの技術力の高さとチームワークの良さを強みとし精力的に活動している企業です。積み重ねられ続ける結晶化構造解析成功数が彼らの実力を示しており、彼らが持ち備える生物物理学分野の知識と技術を最大限に駆使し世界中の創薬をサポートしています。近隣に立地するMAX IV最新シンクロトロン施設、彼らが長年かけて築いてきた幅広いアカデミアとのネットワーク等も彼ら支援事業に優位性を与えています。
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