当社が臨床試験を実施中の次世代型BTK阻害剤AS-1763のフェーズ1b試験で用量拡大パートの開始が決定されました。現在、用量漸増パートを実施中ですが、これまでに得られた結果からすでにAS-1763の高い安全性と忍容性が確認されています。また、治療効果の期待できる十分な血中薬物濃度と高い効果(全奏効率)を確認することができていることから、治験に参加されている医師の方々の賛同を得て、前倒しで用量拡大パートを開始することにしました。用量拡大パートの内容については、当webサイトの「よくあるご質問」ページで解説しておりますのでご参照ください。
用量拡大パートでは、現在最も進んだ非共有結合型BTK阻害剤とされているピルトブルチニブ投与歴がある(ピルトブルチニブが効かなくなったか副作用で投与が中止された)患者様への投与が開始されます。用量拡大パートを通して、AS-1763とピルトブルチニブ等の既存のBTK阻害剤との差別化データが得られることを期待しています。
AS-1763の臨床試験が当社の想定を上回るスピードで進んでいるのは、本臨床試験に参加されている医師の先生方の熱意によるものですが、その熱意はAS-1763への興味と強い期待に基づくものです。これからも先生方と協力しながら、最速で試験を進め、一刻も早く患者様のもとへAS-1763をお届けすべく邁進してまいりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。