カルナバイオサイエンス株式会社

Company企業情報

社長メッセージ

この度当社は、当社が創製した経口投与可能な新規STINGアンタゴニスト(STING阻害剤)に関する全世界における開発・商業化の独占的な権利を米国ブリッケル・バイオテック・インク(ブリッケル社)へ譲渡するライセンス契約を締結いたしました。この契約に基づき、当社は契約一時金2百万ドル(約2億20百万円)を受領するほか、開発、申請・承認などの進捗に応じたマイルストーンおよび販売マイルストーンを最大で258百万ドル(約283億円)受け取ることになります。さらに当社は、上市後の売上高に応じた1桁半ばから10%の料率の段階的ロイヤリティを受け取ることができます。ブリッケル社は、本STINGアンタゴニストに関する今後の開発および費用を全て負担します。

STING(Stimulator of Interferon Genes)シグナル経路は自然免疫において中心的な役割を担っており、STING経路からの過剰なシグナル伝達は、全身性エリトマトーデスやリウマチなどの自己免疫疾患やインターフェロン過剰産生が特徴である希少遺伝子疾患のインターフェロン異常症など、アンメット・メディカル・ニーズが高い疾患を引き起こすことが知られています。当社はこれまでキナーゼをターゲットとする創薬研究を進めて参りましたが、その課程で培った創薬技術をキナーゼ以外の創薬標的に応用することを目指し、新たな創薬ターゲットとしてSTINGを選び、創薬研究を行って参りました。その結果、極めて強力な経口投与可能な新規STINGアンタゴニストを見いだしました。当社STINGアンタゴニストのユニークな作用機序および強力な阻害作用を高く評価したブリッケル社が、研究開発の早期段階ではありますが当社STINGアンタゴニストの導入を決断いたしました。今後、ブリッケル社によりSTINGアンタゴニストの研究開発がさらに加速されることを期待しています。

当社は、今後もアンメット・メディカル・ニーズが高い疾患に対して効果的な治療薬を提供すべく研究開発を進めて参りますので、引き続きご支援の程よろしくお願い致します。

2022年2月

カルナバイオサイエンス株式会社
代表取締役社長 吉野公一郎