カルナバイオサイエンス株式会社

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社長メッセージ

4月28日のIRニュースでお知らせした通り、当社が慢性リンパ性白血病(CLL)や他の成熟B細胞腫瘍等の血液がんを対象として開発を進めているBTK阻害剤AS-1763の第I相臨床試験で、被験者への投与が4月27日にオランダの治験施設で開始されました。先行して開発しているBTK阻害剤AS-0871に続いて、当社の研究室で創製された薬剤の臨床投与試験が開始されたことを大変うれしく思います。

AS-1763が対象としているCLL等の血液がんの治療は、現在イブルチニブを代表とする第1世代の共有結合型BTK阻害剤が標準選択薬として使用されており、多くの患者の方が治療を受けています。その結果、BTK阻害剤の市場規模は2020年で9,000億円に達しています。しかしながら、多くの患者でBTKに変異が生じて、第1世代の共有結合型BTK阻害剤の結合が弱まり、薬剤耐性になることが報告されています。耐性を生じた血液がんに新たな治療手段を提供するため、当社は変異したBTKにも有効な第2世代のBTK阻害剤AS-1763を生み出しました。

今後、AS-1763の臨床試験を効率的に進め、一刻も早く第1世代のBTK阻害剤が使えなくなった患者の方々へ新たな治療手段を提供すべく、開発スピードを上げていきたいと考えています。

今後も引き続き皆様のご支援を頂きたくよろしくお願い申し上げます。

2021年4月

カルナバイオサイエンス株式会社
代表取締役社長 吉野公一郎