カルナバイオサイエンス株式会社

Company企業情報

社長メッセージ

今年1月に中国武漢でコロナウィルス感染症の集団感染が発生し、その後瞬く間にこの感染症は全世界に広がり、多数の感染者、犠牲者が出ました。 感染症の拡大を防ぐために、都市封鎖や飲食店、レジャー施設の営業自粛が行われ、テレワークや学校でのリモート授業などが開始され、我々のライフスタイルが一変してしまいました。 しかしながら、これらの対策だけでは感染症を封じ込めることが出来ず、感染者数は拡大を続けています。 この状況を打破するために、有効なワクチンの開発努力が続けられてきた結果、ウィルス遺伝子の配列解析からわずか10ヶ月足らずで、2種類のRNAワクチンが完成し、緊急使用が認められるようになりました。 これはまさに歴史的な快挙で、これを成し遂げたのは、BioNTech社とModerna社の二つのバイオベンチャーです。 両社のまだ誰も成功したことが無いRNAワクチンという新規かつ難しい目標へ挑戦するというベンチャースピリット、それを可能とする10年にわたる基礎研究成果の蓄積、その挑戦を支えたベンチャーキャピタルの資金、新たなワクチンの臨床試験、許認可が最大限のスピードで可能になるようにサポートした米国規制当局の柔軟性がこの成功を導きました。 今回の事例は、まさにバイオベンチャーおよびサポーターが果たすべき役割を明確に示しています。 当社は、まだ有効な薬が無い炎症性免疫疾患や固形がん、薬剤耐性白血病の治療薬の研究を進めており、今年8月には炎症性免疫疾患治療薬の臨床試験が開始されました。 今後更に2つの薬の臨床試験の開始が予定されており、来年末には3つの薬が臨床試験で評価されている見込みです。 今後、各パイプラインの開発スピードを更に上げて、一刻も早く患者の皆様に新たな治療薬をお届けし、バイオベンチャーの責任を果たしていきたいと考えています。

また当社は、キナーゼタンパクの販売や、製薬企業からお預かりした医薬品候補化合物の評価を通して、製薬企業の創薬研究のお手伝いをさせて頂いていますが、今年の厳しい環境の中でもこれらの事業の売り上げを伸ばすことが出来ました。 これは、各製薬企業がこの厳しい環境の中でも、一刻も早く患者の皆様に良い薬をお届けしようと全力を挙げて研究に取り組んでいることを示しています。 当社はこれらの創薬支援事業についても全力で取り組み、製薬企業の研究のお手伝いを通して新たな治療薬の研究開発に貢献していきたいと思います。

2020年12月

カルナバイオサイエンス株式会社
代表取締役社長 吉野公一郎