カルナバイオサイエンス株式会社

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BioMarker Analysis ~3つのBioinfomatics解析サービス~

カルナバイオサイエンスはオランダ Oncolines社によるヒト腫瘍細胞株を用いた化合物受託解析サービスを提供しております。Oncolines社で独自に構築された各種データベースと卓越した解析技術により、がん創薬に有用な解析結果をお届けいたします。

Biomarker Analysisサービスでは、Oncolines™ ヒト腫瘍細胞株増殖アッセイから得られたお客様化合物の評価結果を活用し追加実験を行うことなく薬物感受性マーカー探索や化合物の特性の見極めに有用な3種類の解析データを提供いたします。数値情報に加えて図による解析結果を得ることで直感的にも化合物の特性理解を深めることが出来ます。

本サービスご利用にはOncolines™ ヒト腫瘍細胞株増殖アッセイ102種細胞株フルパネルでの化合物評価結果を活用されることをお勧め致します。
試験結果はInteractive Report(HTML形式)またはPDFファイルにてお届け致します。

納期:約6週間 (Oncolines含む)

OncolinesProfiler™ 既存薬剤との類似性解析(本解析のみでの単独ご利用可)

  • 増殖アッセイ試験から算出されたお客様化合物のIC50値を用いて、お客様化合物とOncolines社で評価済みの>200薬剤候補のプロファイルを対照解析
  • クラスター化された対照データベースとの比較解析にて最類似薬剤を同定
  • グラフィックなネットワークツリー等可視化された解析結果をお届けします
対照データベースは
再現性の高い>200薬剤のOncolines™ 評価情報で構成 (Oncolines™ プラットフォーム)
抗がん剤、分子標的薬、キナーゼ阻害薬、エピジェネティックターゲットの阻害剤など幅広い薬剤を網羅、さらに拡張中
解析データサンプル

Clustering

Clustering
(上図)Comparative profiling encorafenib
類似する化合物群をクラスタリング、お客様の化合物がどの群に属するかを可視化

Network tree

Network tree
(上図)相関性の強い化合物同士をネットワーク化、お客様の化合物と特に相関が強い薬剤を可視化

Correlation matrix

Correlation matrix
(上図)お客様の化合物と個々の薬剤との相関性をヒートマップ化

Tissue Sensitivity Analysis 細胞株の由来がん組織で見る薬剤感受性解析

プレシジョン・メディシン(精密医療)実現を目指すアプローチでは、癌の系統を考慮に入れる必要があります。 組織感受性解析では抗がん剤または薬剤候補がどの特定のがん組織タイプで特異的な活性を示すかを解析します。適応疾患の注釈は、Cellosaurus databaseに準拠(Bairoch、A.、2018)。 関連する組織タイプは、Oncotree分類に従って階層的に編成されています。

  • お客様の化合物がどのがん組織タイプで高い活性を示すかを解析
  • グラフィックなボックスプロットで可視化された解析結果をお届け致します
解析データサンプル

Tissue-based boxplot

Tissue-based boxplot

Tissue-based boxplot上で神経芽細胞腫細胞株増殖の強い阻害を示すCDK4/6阻害剤 ribociclib(Oncolines™ ヒト腫瘍細胞株増殖アッセイIC50値)

Gene Mutation Analysis 遺伝子変異で見る薬剤感受性解析

遺伝子変異解析は化合物の患者層別化マーカーの同定に役立てて頂ける解析です。臨床的に関連のあるバイオマーカーの特定を目的とし、がん患者で観察されている変異に対しての薬剤の感受性を解析します。

  • お客様の化合物がどの遺伝子変異に対して感受性を示すかを解析。プロットされた解析結果はバイオマーカーの同定に役立てて頂けます
  • ご要望に沿ってご興味のある遺伝子を追加頂けます
  • バイオマーカーはANOVA分析(analysis of variance)、t-testを用いて同定
  • 遺伝子との関連結果はノックアウト試験、タンパク質発現分析など他のアッセイを用いて検証することが可能
解析データサンプル

Volcano Plot

Volcano Plot
細胞株に対する感受性と癌遺伝子の変異状態との関係(ANOVA分析)。 BRAF変異(V600E)を持つ細胞株は、この変異を持たない細胞株よりもencorafenibに対して約80倍感受性がある。(X軸:感受性(IC50)Y軸: p値は統計的有意性を表わす)

plC50 value Waterfall Plot

plC50 value Waterfall Plot
Oncolines™パネル(102の癌細胞株)増殖アッセイ結果よりencorafenibに対する相対感度(pIC50)を用いてランク付け。
赤:V600E変異発現細胞株 青:V600E変異を持たない細胞株を"wild-type"
Oncolines社
Oncolines B.V. (旧 Netherlands Translational Research Center B.V., NTRC) について
Oncolines B.V.はオランダ・Oss市にある中核的研究施設内の拠点から、オンコロジーおよびがん免疫療法分野において開発薬剤/医薬品候補の差別化を追求する世界中の製薬・バイオテック企業へ精密医療サービスを提供する企業です。データ解析等で卓越した専門技術を備えたエキスパートで構成されており、薬剤の特徴、活性、選択性の見極め、他の薬剤との差別化を質の高い一連のサービスでサポート致します。同社は2011年の創設後2021年にNetherlands Translational Research Center B.V. (NTRC)からのスピンオフを経て2023年よりSymeres Netherlands B.V.のdaughter companyとなりました。
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