当社が2016年5月にシエラ・オンコロジー社に導出したCDC7阻害剤SRA141(AS-141)について、2019年3月29日〜4月3日に米国アトランタで開催されたAACR Annual Meeting 2019において、シエラ社がSRA141についてポスター発表を行いました。
同ポスターでは、CDC7阻害剤SRA141が、従来の細胞周期に関与するキナーゼ阻害剤(例えばCDK4/6阻害剤のpalbociclibやシエラ社が開発中のCHK1阻害剤SRA737など)とは異なるメカニズムにより、がん細胞の増殖を抑制することを発表しています。本知見は、SRA141が、単剤のみならず、venetoclaxのような他の薬剤とのコンビネーションでより効果が増強されることを示唆していることから、SRA141が従来の抗がん剤とは異なる画期的な治療薬になることが期待されます。
SRA141は、米国でのIND申請が完了しており、現在、シエラ社が臨床試験開始の準備を進めています。
シエラ社による発表の詳細は、同社のホームページをご参照ください。
<リリース>
http://investor.sierraoncology.com/2019-04-03-Sierra-Reports-Late-Breaking-SRA141-Preclinical-Data-in-Poster-at-AACR-2019<AACR 2019ポスター>
http://filecache.investorroom.com/mr5ircnw_sierra/250/Sierra_AACR%202019%20SRA141%20Poster.pdf